高血圧とは
血圧とは、血液が血管の壁に与える圧力を指します。酸素や栄養分を脳や体の隅々に届けるため、血圧は適切になるよう瞬時に調節されています。緊張や運動などによる一時的な血圧の上昇ではなく、持続的に血圧が高い状態が続くことを高血圧症といいます。
血圧が高い状態が続くと、血管に常に負担がかかり、血管内壁が損傷したり硬化したりすることで、動脈硬化を引き起こす可能性があります。早期に気づくためには血圧を定期的にチェックすることが大切です。
高血圧の症状
高血圧は、自覚症状がほとんど現れないまま進行し、血管にダメージを与え、重篤な循環器疾患を引き起こすことから「サイレントキラー」とも呼ばれます。しかし、血圧が高い状態が続くと、個人によっては、いくつかのサインが現れることがあります。例えば、頭痛、特に寝起きに感じ、午前中に収まることが多いもの、息切れや動悸、耳鳴り、視界のぼやけやちらつき、肩こり、疲労感などがあります。
とはいえ、これらの症状は高血圧だけでなく、他の疾患でも見られることがあるため、定期的な健康診断で血圧をチェックすることが重要です。また、ご自宅に血圧計を用意して、毎朝と晩に定期的に測定し、その推移を把握することも大切です。
高血圧の原因
血圧は、心臓が血液を送り出す力、太い血管や末梢血管の柔軟性、そして血液の粘度という要素によって決まります。一般に塩分の摂りすぎは高血圧の原因になりますが、塩分摂取量に関係ない高血圧やマグネシウムなど他のミネラル不足によるものもあります。ます。運動不足や睡眠不足などの生活習慣、ストレスによる交感神経の緊張、喫煙や過度の飲酒などの生活習慣、内臓脂肪の増加も血圧を上昇させる原因となります。頻度は稀ですが腎臓の血管障害や血圧を上昇させるホルモン分泌腫瘍などが原因になっていることもあります。
高血圧の診断
検診や診察室で測る血圧において上が140㎜Hg、下が90㎜Hgを超える場合を一般的に高血圧と診断します。糖尿病などの別の基礎疾患がある場合にはより厳密に130㎜Hg、80㎜Hg未満を目指すこともあります。診察室での血圧と家庭で測定する血圧に差がある場合があり、家庭での血圧が治療の目安となりますので、ぜひ家庭で毎日血圧を測定しましょう。高血圧症には、原因のわからない本態性高血圧と原因がある二次性高血圧に分類されます。二次性高血圧の原因としては腎機能の異常、副腎の問題、睡眠時無呼吸症候群、薬剤の副作用などがあります。
検査や治療については担当医にご相談ください。
高血圧の治療
高血圧は原因に応じた予防と治療が大切です。塩分が原因の高血圧には減塩を、肥満や睡眠不足など生活習慣が原因の高血圧には食事の修正や適度な運動、睡眠不足の解消などを心がけます。出来る限りの改善努力をしても血圧が下がらない場合には薬物療法を開始します。薬物療法を開始しても、生活習慣の改善を続け、血圧測定の習慣をつけましょう。
高血圧と診断された方は
当院へ
当院では、五反田駅周辺をはじめ、品川区大崎、小山、不動前駅周辺にお住まいの方々にも高血圧の診察、検査、治療を行っております。地域の皆様の健康に貢献できるよう、高血圧治療にも力を入れております。血圧が高い方や、少しでも気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。