- メタボリックシンドロームとは
- メタボリックシンドロームの診断基準、腹囲
- メタボリックシンドロームになりやすい人
- メタボリックシンドロームの治療
- メタボリックシンドロームの予防・改善
- メタボリックシンドロームと診断された方は当院へ
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の増加によって脂肪細胞から出るホルモンの分泌パターンが変わり、代謝に悪影響を及ぼしている状態の事です。これにより酸化や炎症、細胞老化が進み、高血圧や糖尿病、脂質異常症、動脈硬化などの他、がん、認知症、うつ症状などにも関係することがわかっています。将来の疾患の予防のためにできるだけ早期に適切な治療を開始し、しっかりとコントロールを続けることが重要です。
メタボリックドミノとは
メタボリックシンドロームが進行することで、高血圧や糖代謝異常が引き起こされ、それが動脈硬化、虚血性心疾患や脳血管障害へと進展し、最終的に心不全や脳卒中、腎不全などの重大な病気を引き起こす現象です。ドミノ倒しの出発点は「肥満」であり、この内臓脂肪型肥満は生活習慣の乱れや偏った食生活、運動不足などが原因で起こります。
メタボリックシンドロームの進行を防ぐためには、早期に生活習慣の改善を行うことがとても重要です。
メタボリックシンドロームの診断基準、腹囲
メタボリックシンドロームの一般的な基準は腹囲(男性で85cm以上、女性で90cm以上)に加え、脂質異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上が該当する場合とされています。しかし、腹囲は体格によっても変わりますし、痩せていても内蔵脂肪型肥満になっている人もいます。基準に満たない方であっても内臓脂肪が増加傾向の方は改善努力を始めた方がよいでしょう。メタボリックシンドロームはあくまで代謝の問題です。原因と対処法を正しく知って対策をたてましょう。
メタボリックシンドロームになりやすい人
メタボリックシンドローム(メタボ)になりやすい人は、次のような生活習慣を持っていることが多いです。
- 食べ過ぎや偏った食事、野菜不足、清涼飲料水の過剰摂取など、食生活が乱れている
- 運動不足である
- 過度な飲酒や喫煙をしている
- ストレスを溜めている
- 睡眠不足が続いている
- 食事の回数や時間が不規則である
- 残業が多い
- 必要な栄養を摂れていない
最近筋肉が減ってお腹が出てきたという方は、メタボに当てはまっている可能性があります。将来の疾患リスクを減らすため、診断基準に当てはまる前に対策をとり始めましょう。
メタボリックシンドロームの治療
メタボリックシンドロームは生活習慣病の集合体であり、生活習慣の改善が治療の鍵となります。以下の方法で改善を目指しましょう。
食事療法
内臓脂肪はインスリンの分泌によって増えていきます。インスリン分泌を刺激しない食事の仕方を学ぶことと、エネルギー代謝を向上させる必須栄養素(たんぱく質やビタミン、ミネラル)を摂ることが重要です。また最近では腸内環境や腸内細菌バランスの重要性も指摘されています。当院では知識豊富な管理栄養士が今日から実践できるように親身かつ具体的に食事指導を行っています。
運動療法
内臓脂肪は皮下脂肪と比べて運動によって減りやすいことが分かっています。週1回の激しい運動よりも日常生活に適度な運動を取り入れることをお勧めいたします。特に食後の運動がお勧めです。血糖コントロールができていない方や、動脈硬化が進行している場合は、激しい運動が危険な場合もありますので、医師と相談してから始めることをお勧めします。
メタボリックシンドロームの予防・改善
メタボを改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。

- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 意識的にたんぱく質を摂取する
- 体を動かして筋肉を増やす
- 日常生活にウォーキングや軽い有酸素運動、筋トレを取り入れる
メタボリックシンドロームの予防と改善は、あらゆる将来の病気の予防につながるとかんがえても過言ではありません。食事や運動療法は辛いから嫌だなぁと考えている方、上手にやれば楽しく成果が上がるだけでなく日々のパフォーマンスがあがります。検診で異常を指摘された方はぜひ当院の指導を体験してみてください。
メタボリックシンドロームと診断された方は当院へ
当院では、五反田駅周辺はもちろん、品川区大崎、小山、不動前駅周辺にお住まいBMIの方々にもご来院いただいております。地域の皆様の健康維持に貢献するため、メタボリックシンドロームの治療に力を入れています。
健康診断で血糖値や尿酸値、コレステロールや中性脂肪の高値、腹囲やBMI、脂肪肝などを指摘された方は、ぜひご相談ください。