内科とは
内科は、体の不調全般に対応する診療科です。症状があってどの診療科を受診したらよいかわからない方に幅広く対応いたします。必要に応じて、他の専門科や大学病院・総合病院などへのご紹介もいたしますので安心しておかかりください。
また、症状はないけれども検診等で異常を指摘された方、特に生活習慣病を指摘された方はぜひご相談ください。
※ 咳やのどの痛みなどの感染症にも対応はいたしますが、迅速検査キットなどがないため新型コロナやインフルエンザ、溶連菌などの診断が出来ません。発熱や下痢、その他、感染初期症状がある場合にはまずお電話でお問い合わせください。
病気や不調の
根本原因を見極め、
治療法をご提案いたします
病気や不調には、なんらかの原因があります。薬で表面にあらわれた症状を消したり検査異常値を正常化させたりするだけでは病気を治したことにはなりません。当院では奥に隠れた原因を探し出し、改善のため一緒に取り組んでまいります。このような取り組み方は将来の疾患の予防や健康長寿につながります。他院で検査をしたけれども異常が見つからなかった方や薬を飲んでも不調が改善しなかった方にも喜んで対応いたします。ともに、食事療法や運動療法、生活改善に取り組んでまいりましょう。
当院の内科の特徴
治すだけでなく、栄養面から元気な身体へと導きます。
一般的な内科疾患はもちろん、メタボリックシンドローム、生活習慣(高血圧・糖尿病・脂質異常症)の予防や治療まで幅広く対応します。表面に出てきた症状をお薬で抑えるだけの治療ではどんどんお薬が増えてしまいます。根本原因の食事・生活習慣に目を向けお薬を極力減らすように一緒に工夫していきます。
低糖質食を中心とした食事療法
血糖値を上昇させる糖質を適正化し、タンパク質などの必須栄養素を摂って代謝を向上させる食事療法を指導しています。適正な糖質量は個々人で異なります。昨今は糖質を制限しすぎている方や自己流で間違った低糖質食をされている方も散見されます。当院には糖質制限食に精通した管理栄養士が複数おり、マンツーマンで栄養指導を実施しています。胃腸の状態や生活の状況に合わせて適切な栄養摂取の仕方をきめ細かに指導いたします。
身体と心のトータルケアを目指します
専門分野に分かれすぎてどこを受診したらよいか分からないという方、自律神経などの症状にお悩みの方、症状がつらくて受診したけれど異常がないと言われた方、ぜひご相談ください。各専門分野の先生と連携しながら一緒に改善方法を考えます。
内科の主な症状
- 立ちくらみ、めまい、頭痛
- 倦怠感、疲れやすい
- 急に体重が増えた、または減った
- 痩せたいのに体重が減らない
- 手足のむくみが気になる
- 動悸、息切れ
- 食後にガスがたまる、もたれる、消化が悪い
- 咳が治らない、風邪をひきやすくなった
内科の主な疾患
生活習慣病
生活習慣病とは、日々の食事、運動、睡眠、飲酒、喫煙といった生活習慣が深く関わる病気のことです。主な疾患には、糖尿病、高尿酸血症、高血圧、脂質異常症などがあり、内臓脂肪の増加や脂肪細胞の増大が原因となることからメタボリックシンドロームと呼ばれています。このような代謝の異常は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞といった重大な病気へと繋がります。また、うつ病や不眠、がん、認知症、細胞老化の原因になることがわかっています。
生活習慣病の多くは、定期的な健康診断で異常を指摘された場合には、できるだけ早くご相談ください。早期の治療が病気の予防や健康寿命の延伸につながります。
糖尿病
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)がうまく細胞に取り込まれず、高血糖の状態が続いてしまう病気です。高血糖状態により全身の血管が傷つき、腎臓や目、神経など様々な臓器に合併症を引き起こす恐れがあります。現在、いくつもの新しい糖尿病薬が使用出来るようになっています。インスリン分泌が急に出来なくなる1型糖尿病などインスリンが必須の方は糖尿病専門医にご紹介することもありますが、どんな方でも食事療法が大切であることは言うまでもありません。空腹時血糖値が正常で食後に血糖スパイクを呈する糖尿病予備軍の時期から動脈硬化は始まっています。一緒に生活改善に取り組みましょう。
高尿酸血症(痛風)
尿酸の排泄能力には個人差が大きく、飲酒や激しい運動、脱水やストレス状態では血液中の尿酸が増えて高尿酸血症となります。一般的には、血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると結晶をつくりやすく、関節では激しい炎症や痛み(いわゆる痛風発作)を起こします。また慢性的に尿酸が高い状態では腎臓の機能が低下しやすくなります。放置しないことが重要です。当院では体質や原因に即して適切に薬の治療や食事療法を行います。
高血圧
全身に血液を送り出すために大切な血圧は、自律神経や心臓内圧、首の動脈の圧受容体、腎臓、血管内皮など様々な調節を受けています。高い血圧が持続すると血管内皮に傷がついて動脈硬化が進行したり、脳出血や脳梗塞、動脈瘤、くも膜下出血などの原因になったりします。肥満や塩分の摂りすぎ、睡眠不足や交感神経の緊張などによって高血圧は悪化します。血圧を正常に保つことにより様々な疾患が予防できます。動脈硬化になる前の早期治療が重要です。
脂質異常症
コレステロールや必須脂肪酸、中性脂肪、脂溶性ビタミンなどは運搬蛋白と一塊(ひとかたまり)になって血液中を運搬されています。この塊のことをリポ蛋白と呼びます。脂質の代謝が崩れると、リポ蛋白の大きさや含まれる脂質の割合が変わったり、細胞に正常に受け渡しが出来なくなったりして酸化・変性しやすくなります。コレステロール自体は悪者ではありませんが、脂質代謝の異常によって動脈硬化や血管狭窄につながる可能性があります。
- 細胞へ脂質を運ぶLDLコレステロールが基準値より髙い
- 余分な脂質を回収して肝臓に戻すHDL(善玉)コレステロールが準値より低い
- 中性脂肪(トリグリセライド:TG)が基準値より多い
などを指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。
メタボリックシンドローム
内臓脂肪の脂肪細胞が肥大すると脂肪から分泌されるホルモン(アディポサイトカイン)の割合が変わり、高血圧は脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病に結びつきます。脂肪細胞からは血栓や炎症の原因物質なども分泌されます。
自覚症状がないからといって放置すると動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる重篤な疾患が突然発症することもあります。痩せていても内臓脂肪が多い隠れ肥満も増えています。
内臓脂肪は増えやすく減りやすいのが特徴です。正しい食事療法を行えば、比較的短期に内臓脂肪を減らすことが出来ます。正しい食事や生活習慣を一緒に身に着けていきましょう。
アレルギー性疾患
喘息
喘息は、少しの刺激に反応して空気の通り道が狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。
小児から発症する方もあれば大人になって発症する方もいます。感染のあと咳が長引くと思ったら喘息を発症していた場合もあります。気管支喘息では、気管支の壁に慢性的な炎症が起きていますので、症状がなくても治療を続けることが大切です。最近は治療薬も進化し、一日1回の吸入薬など治療が便利になっています。
夜間や明け方の咳や呼吸困難、風邪の後、いつまでも咳が続く方はぜひ一度ご相談ください。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が繰り返し出たり引いたりする、アレルギー性の皮膚の疾患です。皮脂の分泌や表皮の角化などバリア機構になんらかの問題が起きていると考えられます。皮膚科での継続的な治療が基本ですが、体の中から治したい方、バリア機構を整える食事について知りたい方はご相談ください。
慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)は、気管支の細い部分が慢性的に狭くなり換気が悪くなっている状態です。ゆっくりと変化するため気づかずに進行している場合があります。咳や痰、息切れなどが一般的な症状ですが、症状が無く呼吸機能検査で検査して初めて見つかる場合もあります。坂道で息切れするようになった、急に体重が減ったなどの場合、ご相談ください。長年喫煙をされていた方は特に注意が必要です。
(当院ではレントゲンがございません。必要に応じてレントゲンやCT検査が出来る医療機関をご紹介いたします)
睡眠時無呼吸症候群
家人にいびきや呼吸が止まっていると指摘された方、昼間の眠気が強い方、血圧がなかなか下がらない方などでは睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。当院では自宅で出来る検査(スリープテスタ)や重症の睡眠時無呼吸症と診断された場合のCPAP治療を行っています。肥満や飲酒が原因と思われる方は一緒に減量や生活改善に取り組んでいきましょう。
機能性消化管障害
機能性消化管障害とは、口から肛門までの消化管に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、機能の不調によって様々症状が現れる病気の総称です。
代表的なものとして、胃酸の逆流による不快感がある「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」、胃のもたれや痛みが続く「機能性ディスペプシア(FD)」、腹痛や下痢・便秘が繰り返される「過敏性腸症候群(IBS)」などがあります。
胃の不調があって胃酸を抑える薬を飲んでいる方の一部は、調べてみると胃酸分泌が少ない低酸だったということもあります。ピロリ菌は最低限チェックし除菌していくことも大切です。検査で異常が無かった方、薬を飲んでも不調が治らない、ガスが多いなどの症状の方はご相談ください。一緒に食材や食べ方、腸内細菌叢などの工夫をしていきましょう。
※当院は設備がないため、ピロリ菌のチェックや胃カメラなどが必要な場合には消化器内科をご紹介することがございますのでご了承ください。