心療内科とは
心療内科は、ストレスや心理的な負担によって引き起こされる身体の不調に対して、医学的かつ心理的なアプローチで治療を行う診療科です。心と体は密接に関わっており、心の状態が体に影響を及ぼすことがあります。そうした心因性の症状に対して、お薬による治療に加え、カウンセリングや精神的サポート、食事療法も含めた生活指導も重視しています。
体調がすぐれないときに内科を受診するように、気分が落ち込んだり不安を感じたりしたときも、無理をせず当院の心療内科へご相談ください。早めにケアを始めることで、症状の悪化を防ぎ、回復までの時間も短縮できる可能性があります。
心が弱れば、身体も弱る!
心のトラブルの解決の第一歩は、弱っている自分を認めてあげること。そして心だって身体と同じように弱れば、お医者さんにかかってよいのです。心と身体は繋がっているから、心が楽になれば、身体の調子も上向きます。身体が楽になれば、心も軽くなります。心療内科は心と身体をトータルによい状態へと導くストレス社会には欠かせないプロデューサー。どうぞお気軽にあなたのトラブルをご相談ください。
薬だけに頼らず、
栄養面・カウンセリング
からもアプローチ
心理的ストレスからくる身体の異常、いわゆる心身症の治療を行っています。内科的な検査・治療とともに漢方薬を含めた薬物療法、心理療法に加え、「オーソモレキュラー医学(分子整合栄養医学)」に基づいた栄養療法を組み合わせ、心と身体に総合的なアプローチをおこないます。心理カウンセラーとの連携もあり、必要な方にはカウンセリングもご紹介します。
心療内科はどんな時に
行くべきですか?
以下のような心と体のサインに気づいたら、早めの受診が大切です。無理をせず、当院までお気軽にご相談ください。
- 人間関係に悩み、気分が落ち込んだまま戻らない
- 何事にもやる気が出ない
- 特に理由もなく涙が出てしまうことがある
- めまいや耳鳴り、立ちくらみが続いているが検査では異常がない
- 朝になるとお腹を下し、出勤がつらい
- 胸が締めつけられるような違和感や、不安で落ち着かない感じがある
- 息がしづらくなる、のどに何か詰まったような感じがする
- 肩こりや腰痛が長引いてなかなか良くならない
- 手足がだるかったり、痺れを感じることがある
- 食欲がなく、胃の不快感が続いている
- 十分寝たはずなのに、疲れがまったく取れない
- 気温の変化に敏感で、体調を崩しやすい
- 頻尿や残尿感があるが、泌尿器科では異常がなかった
- 光や音に過剰に反応してしまう
- 暑い時期でも手足の冷えがつらい
心療内科扱う主な疾患と症状
自律神経失調症 |
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うつ病 |
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適応障害 |
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不安障害/パニック障害 |
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偏頭痛・緊張性頭痛 |
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睡眠障害・不眠症 |
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慢性疲労症候群 |
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不定愁訴 |
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心身症 |
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過敏性腸症候群 |
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線維筋痛症 |
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起立失調症候群 |
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心療内科と精神内科は
どう違うの?
心療内科と精神科は、どちらも「こころの問題」が関わる病気を扱う診療科です。ただし、注目する症状が異なります。
精神科は、主に心の症状を中心とする病気を診療します。例えば、うつ病や不安障害、双極性障害、統合失調症などが対象です。気分の落ち込みや感情のコントロールが難しくなるなど、精神面での不調が前面に現れる場合に適しています。
一方、心療内科では、ストレスや心理的な影響によって「身体」に現れる症状を診ていきます。緊張型頭痛や過敏性腸症候群、過換気症候群などの自律神経に関わる疾患や、高血圧・糖尿病・喘息といった、ストレスが悪化の一因となる身体疾患も対象です。
ストレスは心と体の両方に影響を及ぼすため、症状が心に出るか、体に出るかによって、相談先が変わるというイメージで捉えると分かりやすいでしょう。